7月の園だより

7月暗唱聖句

「まことの光が輝いているからです」(ヨハネの手紙Ⅰ 2章8節)

園長 本田栄一

今月の暗唱聖句は「まことの光が輝いている」とのメッセージです。「まことの光」とは何を意味しているのでしょうか。この聖句だけ読んでも何を伝えようとしているのか、よくわかりません。この聖句がわかりにくいのは、この「まことの光が輝いているからです」の前節に「闇が去って、すでに」という一節が省略されているのでわかりにくくなっています。闇の世界を貫く光として、「まことの光」の到来が描かれているのです。闇との相克を経てひかりの到来を示唆している聖句であることを踏まえて、その意味を考えてみます。

 

最近、「不都合な真実」が意図的に隠される場合があちこちで起こっています。政府の記録が改ざんされたり、車の検査を有資格者が実施していなかったり、政府や企業のモラルが失墜しているのではないかと思われる事例が相次いでいます。残念ながら、私たちの周りに流布されている情報のなかにも、虚偽の情報が多々あるようです。ネットからの情報入手には注意が必要です。このような時代を生き抜くには自分のあたまを使って、自分で読み解くしかありません。知識を蓄え、必要な手立てを講じていくしかありません。

 

いまという時代、何が真実か、ひとりひとりが時間をかけて考えることが大切ではないでしょうか。子どもに関するさまざまな情報についても、身近に手に入るネットの情報に振り回されないためにも、一時、立ち止まって考える必要はないでしょうか。何が真実か、わからない時代であるからこそ、もっとも影響を受けやすい幼い子どもたちのいのちを守り、平和な世界を実現するにはどうすればよいのか、お互いに知恵を合わせていきたいと願っています。

 

 

 


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