5月の園だより

5月暗唱聖句「人はパンだけで生きるのではない」(マタイ4章4節)

 園長 本田栄一

 

 

4月から入園された皆さんは幼稚園の新しい環境に慣れてきたでしょうか。

まだなじめないで悩んでいる方もあるかもしれません。時間をかけて、焦らずに登園してください。

無理なときは「お疲れやすみ」をとって休ませてあげてくださるようにお願いします。お困りのことがあれば、遠慮なく、担任にご相談ください。幼児にとって自分の家から幼稚園へと場所を変わることはたんなる環境の変化ではなく、「清水の舞台」から飛び降りるくらい!チャレンジを強いられる体験です。

よく見かける両手両足をバタつかせて登園を拒否する姿はごく自然のふるまいであって、自分の居場所から離れたくないという当たり前の行動です。

入園の儀式は大袈裟に言えば、子どもにとっては生まれて以来、はじめて経験する巣立ちの体験でもありますから、どうぞ、子どもの気持ちに寄り添って、温かく見守って下さるようにお願いします。

 

さて、5月の暗唱聖句は「人はパンだけで生きるのではない」が選ばれています。

この個所はイエス様の宣教活動がはじまる直前の様子を伝えています。イエス様が宣教活動にはいろうとする直前に荒野に導かれ、悪魔(サタン)から挑戦を受けた場面です。

 

悪魔の仕掛けた最初の試みが、「あなたが神の子ならば、この石がパンになるように命じたら、どうか」という囁きでした。

石がパンに変れば、人びとを魅了し支持され、人気を得ることも可能ではないかという取引でもあったのです。断食中のイエスにとっても誘惑のことばでした。悪魔から「神の子であるならば、石をパンに変えてみせたらどうか」という試みは的を射た、魅力ある誘惑でもありました。

しかし、イエス様は魔術的なちからを用いて神の子である証明に使うことは間違いであると判断し、「人はパンだけで生きるのではない。神の口から出るすべてのことばによって生きる」とお答えになりました。

 

「神さまのことばによって生かされているのだ」とご自分の使命を明確にされました。パンに拠り所をおくのでなく、神さまのことばに生かされているという感謝の思いを大切にして、この一年を歩んでいきましょう。

 

 

 

 


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