1月の園だより

「求めなさい。そうすれば、与えられる」
（マタイによる福音書7：7）

園長　本田栄一

昨年一年も、神さまの見守りのなかで子どもたちの健やかな成長が支えられたことを心より感謝します。今年も、保護者のみなさま、教職員をはじめとして多くの人びとの支えによってシオンの歩みが守られるように心から願っております。

今年は年頭にふさわしい聖句が与えられています。「求めなさい！求め続けなさい！」とイエスは弟子たちに言われました。そして、7節の後半では「探しなさい。そうすれば、見つかる。叩きなさい。そうすれば開かれる」とあります。

「求道」ということばがあります。いまはほとんど使われないことばかもしれません。しかし、道を求める心は何事をするにも、心構えとして大切だと考えています。あの「初心忘るべからず」という世阿弥のことばも、初心というよりも、常に熟練者であっても、未熟な自分から目をそらさない自戒のことばだと聞いたことがあります。道を求める心がなければ、道は拓かれていきません。
まずは、「求めるこころ」を大切にしましょう。そして、子どもたち一人ひとりに備えられている道を信じて、その道が見いだせるように支え、励ます役割があることを忘れないようにこころがけていきましょう。

いま、私たちのまわりでは混沌としていて「何が真実で、何が本当なのか」、見えてきません。どのような未来を子どもたちに用意するのか、将来をどのように選択するのか、子どもたちの幸せをつくり出すために知恵を合わせていきましょう。