6月の園だより

6月暗唱聖句

「空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなた方の天の父は鳥を養っていてくださる。あなたがたは、鳥よりも価値あるものではないか。」(ヨハネによる福音書6:26)

園長 本田栄一

                    

恒例の苗植え遠足が終わりました。二日間ともに天候にも恵まれ、親子でサツマイモの苗を植えることができました。今年は、例年とちがい神学校の学生さんにお願いして畑の土を起こし、肥料をまき、畝づくりまで、お手伝いいただき感謝しています。

苗の植え方について実習担当の先生から説明を聞きながら、作物を育てる過程は子育てと共通する点が多くあるように感じました。まずは、苗を植えるためには、いかにゆたかな土壌をつくるかが大切だと教わりました。特に、肥料は適量を散布するのでなければ与え過ぎると豊かな実りにはならないそうです。そして、作物がしっかりと根付くには肥料と土とのバランスをよく考えて土壌をつくることが肝要であると知りました。

 

作物にも、子どもにも、共通するのは与え過ぎないことだとわかりました。普段、良かれと思って与えていることが子どものためにならずに、子どもから生きる意欲を奪っているかもしれないのです。元来、子どもに備わっている見えないちからを信じたいと思います。芽を出して、伸びていこうとする子どもたちの賜物を不要な干渉で健やかな成長を妨げないようにこころがけましょう。

 

今月の聖句、イエス様の山上の教えの一節です。

「空の鳥をみよ!」の次の節は、「あなたがたのうちだれが、思い悩んだからと言って、寿命をわずかでも延ばすことができようか。・・・・野の花がどのように育つのか、注意してみなさい」とあります。わたしたちも自然の営みに隠されている成長の秘密からヒントを得て、子どもたちの内なる伸びゆくちからをもっと信頼して余計なものを与え過ぎないように、神さまが与えてくださる自然の恵みに感謝しましょう。

 

 


 

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