5月の園だより

5月暗唱聖句「わたしは良い羊飼いである」(ヨハネによる福音書10:11)

園長 本田栄一

                    

入園、進級から、あっという間に経過し、めまぐるしく過ぎ去った一か月ではなかったでしょうか。幼稚園でも子ども園への移行に伴い、教職員共々、新たな緊張感をもってスタートを切ったところです。いままでお母様といっしょに過ごしてきたお子様にとって、親元から離れて新しい環境で過ごすことは清水の舞台から飛び降りる!くらいの大冒険なのです。子どもの気持ちに寄り添いながら、不要なストレスを抱え込まないように「疲れているな」と感じた折には、どうぞ、「お疲れやすみ」をとっていただいてかまいません。まもなく、4月が終わり、5月に入ります。新たな一年の歩みが神さまの見守りのうちに導かれるように祈ります。

 

今月の聖句はイエスさまが、ご自分を「良い羊飼いだ」と言われています。当時のパレスティナでは多くの牧羊業者が周辺の牧草地を選んで羊を飼育していました。

羊飼いの仕事は朝になれば囲いから出し、牧草地に連れ出し、夜になれば囲いにいれる。羊さんに名まえを付けて、囲いから出し入れをする時には確認することができました。

特に、長い距離を移動する際には迷う羊さんが出ないように見張っていなければなりません。迷う羊が出ると石を投げて群れに戻します。羊飼いは石投げの名人でした。夜になるとキツネやハイエナが襲ってこないように守る。強盗もやってくる。夜になると交代で監視しました。ときにはいのちをかけて羊を守るのが羊飼いの仕事でした。羊飼いの長い杖は羊を襲う動物や、強盗から守るためにありました。

 

 ところで、羊さんの強みはなんでしょうか。羊は目が悪いのですが、耳は鋭く、遠くから羊飼いの声を聞き分けることができました。イエス様はそのことを知っておられたので、羊飼いの声を忘れないで従うように言われています。羊飼いの声を聞き分けるとは大切なことなのです。危険なときに覚えてないと、間違いを犯す危険性があります。

 

今月の聖句にはニセモノの羊飼いに注意せよ!との警告も、含まれているのです。それでは、どうして見分けるのか。本物の羊飼いとニセモノの羊飼いを見分けるために羊飼いの声を記憶する。わたしたちも、「わたしは良い羊飼いである」という呼びかけを記憶して、迷って、困ったときにはイエスさまの声に傾聴しながら従っていきましょう。

 

 


 

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