田口元園長講演会 保護者感想
7月13日に開催された講演会の感想を紹介します。
田口美穂元園長は長年シオン幼稚園に勤務され、現在、山形県鶴岡で若葉幼稚園園長を務めておられます。今回、先生の長年にわたる経験に裏打ちされた知見から多くのことを学びました。心から感謝します。
保護者の方々から感想を寄せていただきました。一部抜粋してご紹介いたします。
一番私が心に残ったのは、幼児期に「我が」「まま」であることを受け入れる家庭環境の大切さに関するお話でした。こどもは成長していき、いつかは親元を離れていく。その時に、自分は自分であるという基盤=「根っこ」をきちんと張り巡らせた大人となる。そのために必要なのが、幼児期の「我が」「まま」を受け入れ、認める家庭があるということ。自分はかけがえのない存在なのだという思いを繰り返し持てるということ。
けれども実際の私を振り返ると、できているとは言い難いのです。つい、私の尺度でこどもたちを縛ってしまうのです。これからの私達家族のあり方が問われたような気がして、背筋を伸ばし、こどもたちの「我が」「まま」をしっかり受け入れようと思うお話でした。きっと遅くはない、と希望を持って…。
「子どもがその年齢、またその日一日を満足して過ごしたか」ということと、「こどもに尽くす」という言葉が胸に残りました。
「こどもは神様からの預かりもの」というお話を、ステキな言葉だと心に留めていました。それにも関わらず、こどもを何とかしなくては、という思いがどこかにある育児でお互いに辛い時も多い日々でした。今回の田口先生のお話が、こどもへの接し方の具体的な指針となりました。こどもに尽くしてこどもが満足できるように、という気持ちで良い日々を過ごせています。
また、その二つが根底にあることにより、シオン幼稚園の先生方が日々、穏やかにこどもたちに接してくださっていて、今回のこども園の移行もとてもスムーズに行ったのだとよく理解することができました。そして「満足する」ということを大切にするが故の自由保育なのだなということも分かりました。
神様でもなんでもいいので、自分より大きな存在があるということを、感じていてほしいという話が、心に残りました。つい自分のことばかりで、気持ちが苦しくなったり、悩んだりしてしまいます。だけど、もっと大きな視点で、自分という存在があるのだということを忘れずにいたら、おおらかに過ごすことができそうな気がします。
子育てをしている中でいろいろあります。けれど、あまり細かいことに気をとられず、愛されて生きていること、お互いを大切に思っているということを見失わないようにすごせたら、それでいいのだなと思いました。