10月の園だより

10月暗唱聖句
「アブラムは、主の言葉に従って旅立った」(創世記12章4節)

園長 本田栄一

 

爽やかな秋の気配がもどってきました。季節の移り変わりは子どもの目にどのようにうつっているのでしょうか。

神学校のキャンパスは、四季折々の変化を実感させてくれます。豊かな果実が季節の到来を教えてくれます。この自然の恵みを感謝して受け止め、当たり前と思わずに感謝するこころを忘れないようにしましょう。

 

さて、10月の暗唱聖句は創世記から選ばれています。ご存知のように、創世記の1章から12章までは「天地創造物語」が続きます。

この最初に描かれている天地創造物語の部分は神話的な物語で構成されています。
いまから2000年以上前の人びとが考えた宇宙、自然、人間についての問いかけが神話的物語のなかに描写されています。旧約聖書の場合は古代オリエントの人々が世界はどのようにできたのか、人間はなぜ存在するのか、なぜ苦しみや死があるのか、こうした根源的な問いに古代の人々が答えを見出すためにつくられた物語です。ですから、神話を荒唐無稽な物語としないで、古代の人々の考え方がどのように表現されているのか、読み取ることが私たちに託された課題になります。

今月のアブラハムの旅立ちの一節は、まさにそのような意味でアブラハム一族が何を起点にして歩みだしたかをひとことで言い表しています。その起点となったのは「神さまの呼びかけ」に言い訳をしないで出発したことです。
見方を変えればリスクのある無謀な決断であったにもかかわらず、アブラハムは「主のことば」を信じて、その呼びかけに賭けて出で立つ、まさに一大冒険を始めたのです。

ここに本来、「信じる」とはどういう行動を生み出すか、大切な意味が示されているように思います。わたしたちも、子どもたちに信じることの大切さをどう伝えていくか、この物語を通して考えていきたいと願っています。

 

 

 


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